皮脂欠乏症(乾皮症)は悪化すると違う病気に?原因と治療法を解説

気がづいたら皮膚が乾燥し、白い粉をふいたようになったことはないでしょうか。
洗顔後やお風呂上りに肌のつっぱりや軽いかゆみを感じるなどの不快な症状は、もしかすると皮脂欠乏症の始まりかもしれません。
徐々に進行し、悪化していく病気ですので、正しく症状とケアを理解し向き合っていきましょう。
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皮脂欠乏症の治療はステロイド薬や抗ヒスタミン薬の処方など、副作用の危険性のある治療が一般的でした。
私達はステロイド薬などを使わずに、からだに安全な最新の成分を配合することで、肌への負担を抑えながら治療できる商品を開発しており、来年完成予定となっております。
今回、皮脂欠乏症でお悩みの皆様に弊社の商品がどう寄り添うことができるのか、どのようにお伝えすることで皆様に安心してお届け出来るかを目的としたアンケートを実施させて頂いております。
また、販売開始の際はウェブ販売だけではなく、医療施設や薬局などにご提供を予定しているため、お手元へ届くのが遅くなってしまう可能性がございます。
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ぜひ皆様のお声をお聞かせ頂けますと大変嬉しく思います。
皮脂欠乏症とは
皮脂欠乏症とは皮膚表面にある皮脂が減少することで、角層の水分が少なくなり、肌が乾燥している状態のことをいい、乾皮症ともいわれています。
角質が厚くなって剥がれかけている状態、鱗屑(りんせつ)や皮膚表面のざらつきがみられ、ひび割れによって痛みを伴うこともあります。
徐々に症状が進行し、かゆみが生じて皮膚をかくことで悪化を招き、皮脂欠乏性湿疹につながる可能性があります。
皮脂欠乏症の原因
皮膚の表面の水分の維持には、皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質が関係します。
加齢や病気、病気の治療、季節、生活習慣など様々なことが要因となり、皮膚の表面が乾燥しやすい状態になり皮脂欠乏症となってしまいます。
年齢
うるおいを保つために必要な物質(皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質)が加齢に伴って減少し、皮膚の乾燥を起こします。
また、子どもと高齢者は皮脂分泌量が少なく、皮膚が乾燥しやすい状態となっています。
病気や治療
アトピー性皮膚炎などの皮膚の病気や糖尿病、腎臓などの内臓の病気、抗がん剤治療や放射線治療に伴い皮膚が乾燥することがわかっています。
季節や生活習慣
特に秋冬は空気が乾燥しやすい季節です。また、季節を問わずエアコンなどによる過度な冷暖房によっても空気は乾燥します。
お風呂の入り方など生活習慣によっても、皮膚の乾燥を引き起こすことがあります。
症状が悪化すると、『皮脂欠乏性湿疹』になってしいまいます。
皮脂欠乏性湿疹は、皮膚表面がガサガサになったり、白い粉をふいたようになったり、ひび割れができたりして痛みやかゆみが発生します。
特徴としてはかゆみが強く、夜中に目がさめることもあり、いつの間にか重症化することが多いので、早めの対処・治療が大切です。
皮脂欠乏症の治療方法は?
皮脂欠乏症の治療では、保湿剤の塗布などの薬物治療が行われます。夏はサラサラとしたローション、冬は高保湿の軟膏やクリームなど、使い分けをする場合があります。
皮膚の炎症がみられ湿疹等が生じている場合には、薬が処方されます。
皮膚科の治療
ステロイド
抗炎症作用や血管収縮作用などにより、皮膚の炎症・かゆみなどを和らげる作用を持ちます。作用の強さによって5段階にわけられ、年齢や症状の程度などに応じて使い分けを行います。
副作用
皮膚の色素脱失が生じたり、皮膚が薄くなり血管が浮き出てみえることがあります。医師や薬剤師の指示の下、用法・用量を守って使用するようにしましょう。
抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は、かゆみの発症原因のひとつともいわれるヒスタミンの放出を抑制し、かゆみを改善すると考えられています。
副作用
眠気やのどの渇き、便秘、吐き気などがみられることがあります。医師や薬剤師の指示の下、用法・用量を守って使用するようにしましょう。
市販薬
皮脂欠乏症には『ヘパリン類似物質』が配合された保湿剤や、『尿素クリーム』がおすすめです。
皮膚を保護するために『ワセリン』が使用されることもありますが、皮脂欠乏症の効能・効果はありません。
ヘパリン類似物質
病院で処方される医療用医薬品ヒルドイドクリームなどにも配合されており、保湿効果を持つ成分です。市販薬でも同じ成分の保湿剤が販売されています。
尿素クリーム
余分な角質を溶かしやわらかくする作用があります。特に高齢者にみられる角質がはがれガサガサしている老人性乾皮症や、かかとや膝などの皮膚の厚い部位に適しています。
副作用
刺激性があるため炎症のある部位には使えません。また、市販の尿素クリームはアトピー性の皮脂欠乏症には使用できないことがあるため、注意してください。
日常生活での注意点
入浴はぬるま湯に短時間浸かり、保湿を行いましょう
熱いお湯へ長時間入浴すると皮脂が失われます。38~40℃程度のぬるま湯に15分程度つかると良いでしょう。
また、ナイロンタオルの使用は肌への過度な刺激となり、皮膚のバリア機能の低下を招き、かゆみや乾燥が生じます。
体を洗う際は、綿やシルクなどの天然素材のタオル、または手で優しく洗うのが望ましいでしょう。
入浴後は体から水分が蒸発しやすいため、できれば5分以内に保湿をして水分を逃がさないようにしましょう。
栄養バランスのとれた食事を心がけ、刺激物は控えめにする
皮膚に必要な栄養素はたんぱく質、ビタミン類(B2、C、A、E、ベータカロチン)、ミネラル(亜鉛、セレン)などと多いので、
特定の食品を食べるというよりも、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要と言えるでしょう。
香辛料やアルコール、カフェインなどは血行促進、過剰な汗や皮脂分泌等を招き、肌のかゆみを誘発する場合があります。過度な摂取を控え、適度な量を心がけましょう。
室内の環境を整備する
肌に触れる空気が乾燥していると肌の水分が奪われやすくなります。
湿度が低い冬季だけでなく、夏でも冷房を使うと室内が乾燥しがちですので、乾燥を感じるときは室内を加湿しましょう。
加湿器で湿度を50~60%程度に設定するほか、洗濯物を部屋干ししたり、入浴後に浴室の扉を開けておいたりすることでも部屋の湿度を上げることができます。
衣類は低刺激のものを選ぶ
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維の衣類は皮膚への刺激になり、かゆみを招くことがあります。
木綿などの天然素材の生地は比較的刺激が少ないため、肌に直接触れる肌着は木綿などの天然素材が良いでしょう。
汗をふく
汗を拭かずに放置すると、汗の成分がかゆみを引き起こすことがあります。汗をかいたら、タオルや汗拭きシートなどで拭くようにしましょう。
爪を切る
掻けば必ず症状はひどくなります。爪には菌が潜んでいるため、日頃から短く切って清潔に保つようにしましょう。
さいごに
ただの乾燥と思われがちな症状ですが、誰にも起こる身近な病気です。
白い粉のようなものが出てきたり、掻き壊してしまうことで出血が起きてしまったりと放っておくと皮脂欠乏性湿疹になり、日常生活に支障をきたす可能性も高いです。
日常生活の中に皮膚の保湿を意識して過ごすことを心がけましょう。